日本自動車輸入組合(JAIA、上野金太郎理事長)が11日発表した2022年の外国メーカー車新規登録台数は24万2226台(前年比6.7%減)で、2年ぶりの減少に転じた。半導体をはじめとする部品不足やロックダウン(都市封鎖)などに伴う新車減産に加え、完成車輸送の混乱なども響き、12年以来、10年ぶりに25万台を割り込んだ。一方、新車市場全体よりも落ち込みを小幅に抑えたことで、登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは9.5%と、暦年として統計開始以来、最高となった。

 外国メーカー車のブランド別では、メルセデス・ベンツが5万2391台(同1.3%増)で8年連続の首位となり、前年3位のフォルクスワーゲン3万2229台(同8.5%減)で2位に浮上。前年2位のBMWは3万887台(同14.0%減)の3位だった。ルノー、アバルト、フェラーリ、ベントレーの4ブランドは、暦年としての最多台数を更新した。

 外国メーカー乗用車の価格帯別台数では、1千万円以上が3万1087台(同11.3%増)で7年連続の増加、400万円以上~1千万円未満は12万8689台(同10.0%増)で2年連続の増加となった。400万円未満は6万9779台(同24.9%減)で9年連続の減少だ。

 輸入車全体では30万9759台(同10.1%減)で2年ぶりの減少に転じた。このうち日本メーカー車は6万7533台(同20.4%減)だった。

 同日、公表した22年12月の外国メーカー車新規登録台数は2万6553台(前年同月比9.2%増)と3カ月連続で増加した。日本メーカー車は4048台(同15.3%減)で3カ月ぶりの減少に転じたものの、輸入車全体では3万601台(同5.1%増)で3カ月連続の増加だ。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは12.7%で、ブランド別ではメルセデス・ベンツが6861台(同28.9%増)で首位を保った。