フォルクスワーゲングループジャパン(VGJ、マティアス・シェーパース社長、愛知県豊橋市)は、アウディ、ポルシェの2ブランドで構成する急速充電網「プレミアムチャージングアライアンス(PCA)」に、フォルクスワーゲン(VW)ブランドが加盟すると発表した。各ブランドの販売店などに設ける出力90~150㌔㍗の急速充電器を、相互に利用できるもので、電気自動車(EV)ユーザーの利便性向上につなげる。

 PCAは4月、VGJとポルシェジャパン(フィリップ・フォン・ヴィッツェンドルフ社長、東京都港区)が業務提携して立ち上げた。国内で普及している20~50㌔㍗級の充電器よりも高出力で充電できるサービスとして、10月からアウディ、ポルシェの系列販売店や商業施設の駐車場などで提供している。

 新たに同じ企業グループのVWが加入し、3ブランド合わせて210拠点、220基(12月末時点)の急速充電網が構築される見通し。VWでも新型車「ID.4」の投入を皮切りにEVの本格展開を急ぐ中、充電インフラへの顧客の不安を払拭(ふっしょく)することで、拡販の追い風としていく。