パナソニックエナジーは、車載用リチウムイオン電池の負極材料である黒鉛について、カナダのヌーボー・モンド・グラファイト(NMG社)と長期供給契約に関する覚書をこのほど結んだと発表した。2022年度内の契約締結を目指す。

 同社は、米国でも進む電気自動車(EV)シフトに対応するため、車載電池の生産拡大を進めている。今回のNMG社との覚書締結もこの一環で、電池材料の現地調達を増やし、持続可能なサプライチェーン(供給網)を確立する。

 パナソニックエナジーとNMG社、NMG社の転換社債を引き受ける三井物産と共同でフィージビリティースタディー(事業化調査)を実施する。NMG社が生産設備や材料サンプルを開発。パナソニックエナジーが評価などを行う。