写真はネバダ州のギガファクトリー

 パナソニックエナジーは14日、米国カンザス州デソトに車載向けリチウムイオン電池を製造する工場を新設すると発表した。約40億㌦(約5500億円)を投じてテスラの電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池を生産する。パナソニックグループとしては、テスラと共同運営するネバダ州の「ギガファクトリー」に次ぐ、米国で2カ所目の車載向けリチウムイオン電池工場となる。

 パナソニックエナジーがカンザス州に申請していた投資誘致補助金制度が承認されたのを受けて、正式に進出を決定した。新工場の詳細な概要は未定だが、最大4千人を新規雇用する見込み。テスラ向けに新型リチウムイオン電池「4680」を生産すると見られる。

 ネバダ州のギガファクトリーは14の生産ラインを展開、年間38~39㌐㍗時分のリチウムイオン電池の生産能力を持つ。テスラの事業拡大に伴って車載向けリチウムイオン電池の需要拡大が見込まれることから生産能力を増強する。

 パナソニックエナジーの只信一生社長は「自動車業界での電動化が進む中、需要に対応するために米国での車載電池生産を拡大することは非常に重要で、今後もリチウムイオン電池業界の成長をけん引する」とコメントしている。