トヨタ自動車は、米ミシガン州デトロイトで14日(現地時間)に開幕した北米国際自動車ショーに新型「クラウン」を出展した。これまでクラウンは国内販売比率が高かったが、16代目となる新型は約40カ国で展開し、国内外で年間20万台規模の販売を計画する世界戦略車となる。同ショーでは新型クラウンを2023年初頭に米国で販売することを明らかにした。

 4つのボディータイプの展開を計画する新型クラウンの「クロスオーバー」を披露した。新型は海外展開を視野に入れ、歴代のクラウンを象徴する「セダン」や「後輪駆動」といった縛りを取り払い、トヨタブランドの高級車としてゼロから開発した。新たなハイブリッドシステムはリアモーターを組み合わせ約340馬力を発揮し、高出力化のニーズが高い米国市場に対応する。

 北米国際自動車ショーの開催は3年ぶり。トヨタブースでは新型クラウンをはじめ、最新モデルやスポーツブランド「GR」など22車種を展示。約1672平方メートルのブース全体にディスプレーを設置し、米国におけるトヨタの歴史を紹介する。