2021年の公式記録会の様子

 自動車技術会(大津啓司会長)は2日、「学生フォーミュラ日本大会2022」を9月6日~10日、静岡県小笠山総合運動公園(エコパ、静岡県袋井市)で開催すると発表した。2019年以来、3年ぶりに車検と動的審査をリアルで開催する予定。

 20回目となる今回の学生フォーミュラには、ガソリン車(ICV)55チーム、電気自動車(EV)14チームの計69チームが参戦する予定。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2年前の前々回の大会は中止した。昨年の前回はオンラインでデザインやコスト、車両プレゼンテーションの静的審査を実施し、その後、動的審査の代替となる公式記録会を開いた。

 今回も感染拡大防止のため、静的審査はオンラインでのみの実施となるが、デザインの最終審査と走行性能を審査する動的審査は会場でリアル開催する予定だ。

 今回、EVクラスには国内チームが過去最多となる14チームエントリーするなど、EVに興味を持つ国内の学生が増えている。今回からEVクラスでの参戦を決めた静岡大学の工学部3年生の塚本凌平さんは、静岡県庁で開かれた記者会見で「EV参戦初年度で完走したチームはなく、全種目完走を目指したい」と語った。

 8日~11日には各チームによる大会コースの試走会を予定している。