自動車技術会(自技会、坂本秀行会長)は7日、新型コロナウイルスの感染拡大とその影響の長期化を鑑み、9月8~12日に静岡県の小笠山総合運動公園で開催予定だった「第18回学生フォーミュラ日本大会2020」を中止すると発表した。学生フォーミュラは03年の初開催から毎年開催しており、中止は今回が初めてとなる。新型コロナの感染が広がる中、大会に向けた活動を通して、学生やその周囲の人たちの健康や安全が損なわれることなどを防止する。

 学生フォーミュラは小型フォーミュラスタイルの車両を一から設計、製作し、コース上で車両走行性能を実証する工学的技術の教育競技会だ。日本大会2020では海外から過去最多の28チーム(19年は27チーム)が参加する予定だった。

 日本以外の国ではドイツが中止を決めているほか、アメリカが代替となるイベントを計画している。12月開催予定のオーストラリアは現時点では開催を予定している。