盛況だった昨年の人テク横浜

 自動車技術会(坂本秀行会長)は、新型コロナウイルスの影響により5月に予定していた技術展示会「人とくるまのテクノロジー展2020横浜」を中止すると発表した。代替開催については未定。7月に予定する人テク名古屋は開催する方向で調整しているが、「新型ウイルスの状況を見ながら検討する」(自技会)方針とした。

 人テク横浜は例年、5月の下旬にパシフィコ横浜(横浜市西区)で3日間開催している。昨年は600社以上が出展、日本最大級の技術展としてサプライヤーが最新技術を披露する場となっていた。今年も出展企業の募集を行っていたが、新型コロナウイルスによる政府からの自粛要請を受け、中止を決めた。名古屋開催に関しては3月末時点では開催する方向で調整しているが、状況次第では中止も見込む。

 6月14日に実施する理系学生などを対象にした「自動運転AIチャレンジ」は、予定通り開催する方針。現在ウェブ上で予選を行っている。

 9月8~12日に静岡県のエコパ(小笠山総合運動公園)で開催する「学生フォーミュラ日本大会2020」は、海外大会の開催動向を見ながら検討する。すでにアメリカ、イタリア、オーストラリアなどでは開催中止を決定しており、8~9月に実施予定のドイツ大会の開催の有無が決まってから日本大会についても決める。「ドイツ大会が開催された場合は、運営方法などを参考にしたい」(自技会)としている。