あの日も夏の盛りだった。当時は「限定解除」として試験場で取るしかなかった大型二輪免許を取るため、私設の教習所へバイクで向かう途中、都内のオーバーパスで遅い前走車を抜こうと追い越し禁止車線をまたぎ、オーバーパスの先で待ち構えていた白バイに止められた◆もちろん、おとなしく停車し、キップを切られる覚悟でいたら、隊員氏が話しかけてくる◆「どこへ行くの?」…