三菱ふそうトラック・バスの映像作品がアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2022」の部門賞の最終ノミネート作品に選ばれた。部門賞は受賞できなかったが、動画をアップしているユーチューブでは31万回以上の再生回数を記録。トラックドライバーの苦悩を描いた物語が長距離ドライバーからの共感を呼んでいる。

 事故、眠気、体調管理、時間、孤独―。三菱ふそうが制作した5分の映像「トラッカーズブルース」は、主演の福吉寿雄さん演じる長距離ドライバー「亀山」が数々の〝敵〟に立ち向かう物語。運転中に襲ってくる眠気にスルメを噛んだり、一人で落語を暗唱したりと奮闘する姿や、子どもとのすれ違いで寂しさを感じながらも走り続ける姿には、同業者の共感を呼ぶだけではなく、一般の人も物流の最前線で戦うドライバーの仕事の重要性を感じることができる。

 最終ノミネートされたのは、「ブランデッドショートナショナル部門」で、123の応募作品から選ばれた。三菱ふそうは「(動画を通じて)ドライバーの苦労と向き合い、現役と将来のドライバーがより良い旅をできるように対話を続けていくという、ブランドのメッセージを伝えたい」としている。