光岡自動車(光岡章夫社長、富山市)は3日、受注が好調で納期が長期化しているSUV「Buddy(バディ)」の生産体制を強化するため、トノックス(殿内荘太郎会長兼社長、神奈川県平塚市)、三菱ふそうバス製造(藤岡佳一郎社長、富山市)の2社と車両製造委託を合意したと発表した。初の生産委託で車両供給能力を引き上げ、現在2年程度の納期を約6カ月前倒しして1年半程度に短縮する。

 生産委託先のトノックスは車体架装メーカーで軽自動車から大型車まで幅広く特装車を手がける。三菱ふそうバス製造は光岡と同じ富山市に工場を構える。バディは従来の光岡ラインアップと比較して、主要架装部品に量産に適した金型による射出成型品や鉄板プレス成型品を多用することで製造効率が向上しており、製造委託に適したモデルになっているという。

 バディは2020年10月に発表し、先行予約受付を開始。累計受注台数は年間生産台数150台の5倍に達し、長納期化している。これに対し、光岡では生産規模を300台に倍増するとともに、2社に生産委託をすることでさらに450台まで引き上げる方針だ。