日本自動車輸入組合(JAIA、クリスチャン・ヴィードマン理事長)が4日公表した1月の外国メーカー車新規登録台数は、前年同月比5・5%減の1万5387台だった。前年割れは5カ月連続となったものの、前年実績と比較した減少幅は前の月から9・4㌽もの圧縮をみせた。マイナス幅の改善は3カ月連続となっている。半導体不足による新車供給の遅れはここ最近の輸入車市場にも影を落とし続けてきたが、足元で回復の兆しが出ていることも裏付けた格好だ。

 登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは7・4%で、1月単月としては統計開始以来2番目に高い水準だった。外国メーカー車のブランド別ではメルセデス・ベンツ(MB)が同2・7%増の3762台で首位を保った。前月3位のフォルクスワーゲン(VW)が2054台(同11・6%増)で2位に浮上し、前月2位だったBMWが1801台(同9・9%減)で続いた。

 上位10ブランドのうち、前年実績を上回ったのはMB、VW、ポルシェ、ルノーの4ブランド。ポルシェ、ルノーのほかフィアットの3ブランドが1月としての最多台数を更新した。

 価格帯別では1千万円以上が同45・2%増の2170台、400万円以上1千万円未満も同1・5%増の7651台となり、それぞれ2カ月ぶり、6カ月ぶりの増加に転じた。一方、400万円未満は同8・9%減の5108台となり、6カ月連続のマイナスだった。

 輸入車全体では同16・4%減の2万1764台。このうち日本メーカー車は同34・6%減の6377台にとどまった。いずれも5カ月連続のマイナスとなっており、外国メーカー車より日系勢の落ち込みが目立つ結果となった。