日本自動車輸入組合(JAIA、クリスチャン・ヴィードマン理事長)が11日発表した2021年の外国メーカー車新規登録台数は、前年比1・4%増の25万9752台で3年ぶりの増加に転じた。半導体不足に起因する新車供給遅れの影響などで9月以降は前年割れが続いたが、通年では微増で着地した。30万台を下回ったのは3年連続。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは9・3%で暦年として過去最高となり、外国メーカー車に占める電動車の比率も22・3%と大幅に伸長した。

 外国メーカー車のブランド別ではメルセデス・ベンツが前年比9・3%減の5万1722台で7年連続トップとなり、BMWが同0・5%増の3万5905台、フォルクスワーゲンが同3・7%減の3万5215台で続いた。ジープなど6ブランドが暦年としての最多台数を更新した。

 外国メーカー乗用車の価格帯別台数では、1千万円以上が同23・0%増の2万7928台で6年連続の増加となった。400万円以上1千万円未満は同1・7%増の11万6980台で2年ぶりに増加したが、400万円未満は同5・9%減の9万2874台で8年連続の減少となった。

 輸入車全体では同8・4%増の34万4552台で3年ぶりのプラスに転じた。このうち日本メーカー車は同37・1%増の8万4800台で、2年連続の増加となった。

 同日公表した21年12月の外国メーカー車新規登録台数は前年同月比14・9%減の2万4325台で4カ月連続の減少となった。登録車全体に占める外国メーカー車のシェアは11・1%で、ブランド別ではメルセデス・ベンツが同14・9%減の5323台で首位を保った。