さいたま市は、利用者がスマートフォンアプリ、電話で予約した乗降場所や時刻に合わせて、AI(人工知能)がリアルタイムに最適なルート設定と配車を行う相乗り交通サービス「みそのREDタクシー」の実証実験を開始した。今年3、4月に続く第2弾の実証で、これまで蓄積したデータを生かして立案した改善策の効果などを検証し、サービス恒久化の実現性を探る。
実験は2022年2月13日まで埼玉高速鉄道の浦和美園駅周辺で実施。乗降場所は約40カ所設定した。車両はつばめタクシー(同市浦和区)が運行し、乗車料金の精算に使用する非接触・決済システムはペイレスゲート(大阪市北区)が担当する。
車両の定員(運転手除く)は6人で、1日1、2台運行する。予約は10分後の乗車から翌日分まで可能。料金は1回乗車が大人300円、小学生150円(年内は大人100円、小学生以下無料)。今回新たに定額・事前購入の「乗り放題券」も設定。料金は30日間が大人2千円、小学生1千円。15日間が大人1200円、小学生600円。また「おやこ1日周遊券」(大人1人と小学生以下2人までで400円)も用意した。
専用アプリで利用者登録すると、ぺイレスゲートが開発したシステムで、車両が乗車人数や乗降場所などを自動認証。そのデータを運転手がタブレットで確認できるため、スマホを携帯する利用者は認証作業なしで乗降できる。運転手と利用者の接触機会の削減、乗降時間短縮による運行効率化が期待できるという。