急速充電器はEVユーザーにも提供する(写真はイメージ)

 三菱自動車は、日本郵政と日本郵便、東京電力ホールディングスが栃木県と静岡県で行うカーボンニュートラル実現に向けた実証実験に参画すると発表した。三菱自は郵便局が集配用に使う電気自動車(EV)「ミニキャブ・ミーブ」の走行履歴や電池残量の推移などのデータを取得・分析する。その成果を今後導入する郵便局の集配用EVのみならず、商用EVのトータルな走行性能向上に活用する。

 今回の実証実験は、「日本郵政グループと東京電力グループによる低炭素社会に向けた協業に関する合意書」に基づく取り組みの一環。小山郵便局(栃木県)では10日、沼津郵便局(静岡県)では18日に運用を開始する。

 小山郵便局は四輪5台と二輪10台のEVを配備する予定。運用開始時点でEVは一部の車両にとどまるが、順次切り替える。沼津郵便局は2022年1月以降に四輪15台と二輪20台のEVを配備する予定。

 各郵便局に急速充電器を設置して地域のEVユーザーにも利用してもらうほか、郵便局の使用電力を再生可能エネルギーに切り替えていく。太陽光発電については、小山郵便局が設置を継続検討し、沼津郵便局が22年1月以降に設置する予定。災害時のEVの活用方法も両自治体と調整する。