東京モーターショー2019で公開した軽EVコンセプトカー「IMk」

 日産自動車と三菱自動車は27日、2022年度初頭に実質価格200万円から購入できる軽自動車クラスの電気自動車(EV)を発売すると発表した。バッテリー容量は20キロワット時で、日産によると航続可能距離は170キロメートル前後になる見通し。小さい容量のバッテリーを搭載することで価格を抑えた上で日常生活での利用に十分な航続距離は確保した。コストなどでハードルが高いとされる軽自動車のEV化に挑む。

 日産と三菱自の合弁会社であるNMKVで企画・開発を進めてきた軽EVを投入する。両社で開発し、三菱自の水島製作所で製造を手がける。バッテリー容量などの基本仕様は共通だが、全高は日産車が1655ミリメートル、三菱車が1670ミリメートルと異なるなどデザインやパッケージングで差別化するとみられる。

 小容量のバッテリーを採用したほか、これまで両社が軽自動車事業で培ってきた協業の成果を生かし、今年度と同等額の補助金を利用できた場合、200万円前後で購入できる価格帯に抑えた。高度な運転支援技術や外部給電機能も搭載する。