中国・比亜迪(BYD)傘下で日本の乗用車事業を手掛けるBYDオートジャパン(東福寺厚樹社長、横浜市神奈川区)は22日、「ジャパンモビリティショー(JMS)2025」で、軽の電動自動車(EV)のプロトタイプを世界初公開すると発表した。同日公開したティザー画像によると、スーパーハイト系の車体形状で、スライドドアを採用しているもよう。JMSで披露し、軽市場の参入に向けて顧客の関心を醸成する狙いだ。
BYDは、2026年の発売を目指して軽EVを開発中。同社が中国以外の特定の国に特化したモデルを開発するのは今回が初めてとなる。車両価格は「日産自動車の『サクラ』などの競合車を見ながら決めることになる」(東福寺社長)としており、200万~250万円前後になるとみられる。この価格で軽スーパーハイト系ワゴンを投入できれば、EVだけではなく、国内市場で首位のホンダ「N―BOX(エヌボックス)」などガソリン車の競合になる可能性もある。
JMSでは、軽EVのほか、BYDの商用車部門が小型電動バス「J6」をベースにした「J6リビングカー」も参考出品する。