蕭社長(右)と澤田会長

 HWエレクトロ(蕭偉城社長、東京都江東区)は12日、多用途小型商用電気自動車(EV)を使った生花配達の実証実験を行うと発表した。生花の通信配達を手掛ける花キューピットなどと連携し、カーボンニュートラルの実現に向けた二酸化炭素(CO2)排出量削減につながるEV配送サービスを提供する。

 生花のEV配送「花キューピットforSDGs」を始める。花文化の普及活動などを展開するJFTD花キューピット、花キューピットと連携して実施する計画で、HWエレクトロが24日から販売を始める小型商用EV「エレモ」を使用する。

 7月末に車両1台のナンバーを取得し、都心部で3カ月程度の走行試験を予定している。「配達業務に支障がないかを確認する」(蕭社長)方針だ。

 花キューピットは配送先に近い加盟店が生花を配達するシステム。遠距離配送は行わず、CO2削減につなげている。2020年度はグループ全体で約142・3トン(国内)の排出抑制を実現した。

 今回の実証実験では加盟店から配送先のラストワンマイルにエレモを活用することで、配送でのさらなるCO2排出抑制につなげる考えだ。

 JFTD花キューピットの澤田將信会長は「約4300店の加盟店のうち70%が軽自動車で配達している。EVを活用してCO2排出ゼロに向けて取り組んでいく」とエレモの活用に期待を込めた。