ヤマハ発動機は29日、新明和工業と、次世代小型航空機を共同研究することで合意したと発表した。ヤマハ発が有人の小型航空機事業に参入するのは初めて。
ヤマハ発の既存の小型モビリティ用エンジンを、航空機分野に応用することを新明和とともに検討する。新明和は飛行艇などの機体開発で培った設計や製造技術を、航空機の概念設計や試作、自動化などへの応用することをヤマハ発と検証する。共同研究を通じて次世代航空機の事業化の可能性を探る。
共同研究では、他メーカーの航空機を新明和が改良し、ヤマハ発のスノーモービル用エンジンを航空機用途に改良したものを搭載した検証機を製作、来春までテスト飛行する予定。
新明和は将来的に小型航空機の設計も視野に入れる。無人ヘリコプターやドローンなどの飛行機を手がけているヤマハ発は、小型モビリティ用エンジンを有人の航空機市場で応用できるかの可能性を探る。小型航空機の愛好家が多い北米市場をターゲットに新規参入に向けて準備する。