日本トレクス(中島光彦社長、愛知県豊川市)は、プリンターや塗料などの製造・販売を行うリコーデジタルペインティング(村井秀世社長、東京都町田市)が事業展開している「オートボディプリンター」の車体架装領域での活用に向けてパートナーシップを強化すると発表した。当面はテストを目的に資材運搬車にプリントを実施し、「デザイントラック」として豊川市内の事業所間で運行を開始する。

 リコーデジタルペインティングが事業展開しているオートボディプリンターは、さまざまな素材に直接インクを吹き付けて印刷するインクジェット塗装技術で、従来のフィルム方式と比べ、車体などの凹凸や湾曲面への施工が容易にできる。模様替えやリニューアルを目的とした再印刷、重ね塗りが可能で、車両マーキングにかかるコストや時間が削減できる。

 今回運行するデザイントラックはブルーを基調に、豊川市の市の花である「サツキ」の花びらを取り入れ、さわやかさと華やかさをイメージさせる地元にちなんだ親しみやすいデザインとした。両社では今後、オートボディプリンターの技術を用いた架装領域での活用方法と新たな価値を追求する。