日産自動車は24日、3列シートのプレミアムSUV「インフィニティQX60」をフルモデルチェンジして初公開した。今秋に北米、来年初めに中国に市場投入する予定。
QX60は累計販売台数が40万台以上で、インフィニティの主力モデル。前モデルと同様に広い室内空間を確保、シートなどにソフトで滑らかな素材を多用して上質感を演出した。高解析度タッチスクリーンやワイヤレス充電、Wi-Fi接続など、装備を充実した。チャイルドシートを取り外さずボタンを押すだけで3列目シートにアクセスできる機能も設定した。
北米市場向けにはV型6気筒3・5リットルエンジンと9速オートマチックトランスミッション(AT)を搭載する。インテリジェント四輪駆動システムや、ナビリンク付きの先進運転支援システム「プロパイロット・アシスト」なども採用する。
QX60は米国テネシー州のスマーナ工場に加えて、新型車から東風汽車との中国合弁会社である東風日産でも生産する予定。価格は未公表。
QX60は日産の経営再建計画「ニッサン・ネクスト」でインフィニティから販売される新型車としては2機種目となる。SUV市場が拡大している北米、中国で販売増を狙う。