中村泰介グローバル・インフィニティデザインシニア・デザイン・ダイレクター

 日産自動車は25日、インフィニティブランドの次期型ミドルサイズSUV「QX60」のデザインスタディを横浜市の本社で公開した。QX60はインフィニティブランドの量販車種の1つで、次期型の量販モデルは2021年に発表する予定。

 公開したのは「QX60モノグラフ」。エクステリアデザインは、ワイドなスタンスやボンネットまで続く水平基調のショルダーライン、力強いホイールアーチを採用し、SUVらしさを強調した。また、日本の伝統も意識したデザインとなっており、パノラマルーフには「着物の織」をイメージした模様を使用。インフィニティのブランドサインである「ダブルアーチグリル」も「折り紙」に着想を得たデザインになっている。

 QX60は3列シートの7人乗りSUVで、インフィニティブランドの主要市場である米国の19年販売台数は、ブランド全体の35%を占める4万3162台だった。中国や中東などにも展開し、累計販売台数は40万台に上る。

 日産は今年4月にそれまで香港に構えていた本社オフィスを日本のグローバル本社に移転。日本の開発部門などと連携を密にし、インフィニティ事業の強化を図る方針だ。