電子情報技術産業協会(JEITA、綱川智会長)は15日、完全オンラインで実施するITやIoT(モノのインターネット)の見本市「CEATEC(シーテック)2021オンライン」の開催概要を発表した。2年連続の完全オンライン開催だが、出展社と来場者のコミュニケーションを拡充する機能を追加するなどフィジカルとサイバーの特徴を融合した新たなオンライン展示会を開催する。期間はプレイベントを行う9月9日からアフターイベントが終了する11月末までの予定。「期間や時期という枠組みを超えて会期の前後を含めたより長い期間で実行し情報価値を向上させる」(事務局)方針だ。
開催テーマは「つながる社会、共創する未来」。今回は「プレイベント」「オープニングデー」「メディアデー」「メインイベント」「アフターイベント」の5つのフェーズで展開する。プレイベントは隔週ごとにテーマを設け、カンファレンスを実施する。テーマはカーボンニュートラル、5G(第5世代移動通信システム)、モビリティ、スーパーシティ/スマートシティの4つを設定。9月9~30日に実施する計画だ。
10月15日のオープニングデーでは基調講演などを行い、18日には新たにメディアデーも設置した。実開催の期間に当たる19~22日がメインイベントで、出展社の情報が一斉に公開される。また、11月末まではアフターイベントとして、メインイベントが終了しても多くの人が閲覧できる期間も設ける。
展示会は「展示エリア」「コンファレンスエリア」の2つで構成。展示エリアでは出展企業の製品やソリューションなどを紹介する「企業エリア」、ソサイエティ5・0への取り組みを説明する「ソサイエティ5・0」、共創を加速する場として「コクリエーションパーク」の3コンテンツを展開する。
コンファレンスエリアではカーボンニュートラルや5G、モビリティなどのテーマを開催する。
今回は「オンライン展示会における新たなビジネスモデルの確立を目指す」(事務局)ため、ビジネスにつながる機能を拡充する。メールやテキストチャットでのコミュニケーションに加え、ビデオ音声でのチャット機能、出展社から来場者を招待するビジネスマッチング機能などを追加する予定としている。