日本自動車連盟(JAF、藤井一裕会長)は、介助犬の育成支援をねらいとしたクラウドファンディング「介助犬育成支援プロジェクト!思いやりある交通社会への道をみなさまと」を5月31日まで実施する。身体が不自由な人の行動、移動をサポートする介助犬が、自動車や歩行者などと同様に“交通社会を支える一員”であることを広く理解してもらうため、育成支援に乗り出した。JAF初のクラウドファンディングとなる。

 JAFは「街をゆく全てのクルマが思いやりをもって運転すれば、より安全な交通社会が成り立つはず」という想いを込めて「思いやりティドライブキャンペーン」を展開している。今回のクラウドファンディングはその一環で、介助犬とその使用者にも安全・安心な交通社会をつくることを目指している。

 身体の不自由な人をサポートする補助犬には盲導犬、聴導犬、介助犬などがあるが、特に介助犬を使用する人の多くが車を運転。介助犬と車によって「行動範囲を広げたい」という介助犬ユーザーの思いを実現するには、社会の理解がなければ難しいため、クラウドファンディングを通じて理解を促していく。

 クラウドファンディングで集めた支援金全額を日本介助犬協会に寄付し、各種活動に役立ててもらう。同協会は講演会や街頭で介助犬の役割を広める活動を実施してきたが、このところは新型コロナウイルス感染症の影響で活動が制限されている。その手助けも、JAFのねらいとなる。

 寄付は「READYFOR」のサイト(https://readyfor.jp/)」で受け付ける。