CM総合研究所(関根心太郎代表、東京都港区)は、2021年2月度のCM好感度ランキングを公表した。銘柄別総合ランキングではソフトバンクの携帯電話料金「学割HERO’S:親孝行」が1位、KDDIのau携帯プラン「三太郎シリーズ」が2位、NTTドコモ「d払いダンス」が3位となり携帯キャリアでトップスリーを占めた。またスズキ「ソリオ」が総合11位に落ちたため自動車業類のCMは6カ月ぶりにトップテンを逃した。

 東京キー5局でオンエアされた全CMを採録・分析するとともに、特約視聴者モニター3000人にCMの印象やその商品に対する購買意向などを聞いた。今回の対象期間の2021年1月20~2月19日に放映された全CMは2366銘柄(前月比295銘柄減)。このうち自動車業類は71銘柄(同3銘柄増)だった。

 自動車業類はソリオが前月に続き首位、2位には「スペーシア」が入りスズキ車が1、2位を占めた。3位は前月と同じく日産自動車「ノート」。また、CM総研は16位に入ったトヨタ自動車の燃料電池車(FCV)「ミライ」の3年ぶりとなる新作CM(第2弾)に注目した。

 ミライは、17年8月開始の第1弾CMでは「航続距離650km、排出ガスゼロ」という語りに続いて関東エリアに38基の水素ステーションが配備されたことを訴求。20年12月の全面改良に合わせて放映された新CMでは「それは、どこにでもある」「水素というエネルギーが、この国を変えていく」などの夏木マリのナレーションとともに、森や海に現れる“青い球体”や都市を疾走する青色のミライを映す内容で「未来を動かせ。」をコピーに展開した。

 CMに好感を示したのは30~50歳代の男性で、その全員が同車を「ためしてみたい」と回答。「先進性を感じる」といったコメントが寄せられた。