横浜ゴムは、センサーを搭載した乗用車用タイヤで2023年までに摩耗検知機能を実用化すると発表した。個人や車両管理会社向けに空気圧通知サービスの実証実験をまず開始し、段階的にセンサー機能やデータ分析・予測技術を拡張してサービスを拡大する。これにより、ローテーション時期の通知や、フリート向けに効率的なタイヤ点検計画の提案などの展開を視野に入れる。

 同社は19年に、アルプスアルパインと乗用車用タイヤセンサーの共同開発を公表した。タイヤのサービス化に向けた取り組みで、従来の空気圧に加えてタイヤの摩耗や路面状態へ検知範囲の拡大を目指す。

 路面状態検知では、ゼンリンを加えた3社で研究開発を始めたと発表した。ゼンリンの地図情報を組み合わせ、タイヤの新たなビジネスを模索する。

 道路規制情報などとも連携し、自動運転車などの安全な走行に貢献するサービスの構築を検討する。