スバルは5日、世界的な半導体不足に起因した販売台数の減少などで2021年3月期の業績見通しを下方修正した。世界販売台数は、11月に公表した通期見通しと比べて4万3000台少ない86万8000台とし、売上高は同14.8%減の2兆8500億円、営業利益は同52.5%減の1000億円、最終利益は同50.8%減の750億円に修正した。
20年10~12月期の売上高は、前年同期比2.6%減少した。日米ともに需要は堅調に推移したものの、米国がコンテナ不足による部品の調達難で稼働率が上がらなかった。一方、米国での販売奨励金縮小などで営業利益は同17%増加した。4~12月期累計では4~6月期の落ち込みが大きく減収減益となった。
岡田稔明取締役専務執行役員は「第2、第3四半期は堅調だが、コロナと半導体不足で第1、第4四半期が厳しい1年」と述べた。