マツダは4日、2021年3月期通期連結業績予想を上方修正して発表した。車種構成の改善や固定費の抑制などにより、売上高は従来予想から500億円増の2兆9000億円、営業利益と当期純損益はそれぞれ400億円増と改善する。グローバル販売台数見通しは従来通り130万台に据え置いた。通期見通しは、昨年11月に公表した前回予想に比べ、台数・構成で270億円プラスに働いたほか、環境規制対応費用の改善や徹底的な効率化の継続による効果が出た。

 20年4~12月期の連結決算は売上高が前年同期比23.3%減の1兆9594億円、営業損益が319億円の赤字となった。グローバル販売台数は93万台と対前年で16%減。ただ、四半期ベースでみると、営業利益は10~12月期が209億円、21年1~3月期が320億円となるなど回復軌道に乗る。