日本自動車工業会の豊田章男会長は10日、2021年度の税制改正大綱で環境性能割の臨時的特例措置が延長されたことなど受けて「自動車ユーザーの負担増を回避するとともに国内市場の活性化にもつながる」と歓迎の声明を出した。サポカー補助金の延長も「安全なクルマの普及促進に資する」と評価した。

自工会では、リーマンショックを上回る厳しい経営環境を踏まえ、「コロナ禍において増税なし」と税負担軽減やエコカー減税における減免対象の維持などを要望していた。今後の自動車税制に向けては、カーボンニュートラルや新しいモビリティ社会を見据え、「自動車ユーザー以外を含めた新たな受益と負担の再構築や保有時を含めた税負担の一段の軽減と簡素化」などについて、関係者との議論を深めていく考えを示した。