トヨタ自動車は2日、一部改良で「ドライバー異常時対応システム」を搭載した「クラウン」を発売した。体調急変などドライバーの無操作状態が継続している場合に、車両を徐々に減速させて自車線内に停車するシステムで、トヨタが採用するのは初めて。クラウンを皮切りに順次、搭載車種を拡充する。

 「レーダークルーズコントロール」(全車速追従機能付)の機能も向上した。人工知能(AI)で前方カーブの大きさを推定し、ステアリングの切り始めで速度抑制を開始するカーブ速度抑制機能を同社で初めて採用した。衝突被害を軽減する「プリクラッシュセーフティ」には右直事故対応など機能を加えた。

 内外装では本革シートの採用車種を拡大したほか、外板色やホイールバリエーションを拡充するなどし、質感を高めた。

 価格は489万9000~739万3000円(消費税込み)。