海外仕様

 トヨタ自動車は22日、レクサスブランドの電気自動車(EV)「UX300e」を日本で限定発売すると発表した。同社は過去にも「タウンエース」や「RAV4」ベースのEVを発売したことがあるが、実用的な量販モデルは初めてとなる。

 レクサスの小型SUV「UX」の床下に容量54・4キロワット時のリチウムイオン電池を搭載した。1回の充電(急速充電は約80分、200ボルトの普通充電は約14時間)で367キロメートル(WLTCモード)走る。EVの長所を出すため、重心や静粛性に気配りし、スマートフォンとの連携機能も持たせた。車体価格は580万~635万円(消費税込み)。

 11月4日までウェブサイトで商談申し込みを受け付け、当選者を決める。販売台数は135台の予定。来年2月からトヨタ自動車九州の宮田工場(福岡県宮若市)で生産を始め、順次、納車する。

 トヨタは、2025年にレクサス全車種に電動車を設定する方針。EVの第一弾となるUX300eはすでに中国と欧州で発売している。国内向けとしては、トヨタブランドの2人乗り超小型EVも年内に発売する予定だ。