大手保険グループMS&ADインシュアランスグループホールディングス(HD)の社長に、傘下の三井住友海上火災保険の舩曵真一郎社長(63)が昇格することがわかった。6月末の株主総会を経て正式に就任する。舩曵氏は三井住友海上の社長をそのまま兼任する。26日午後にも発表する。MS&AD HDの原典之社長(68)は会長に、柄沢康喜会長(73)は退任する。

22年4月からの中期経営計画(4年間)の折り返し地点を迎えたことや、法人向け共同保険料の価格調整(カルテル)問題で2023年12月に他の大手損保3社とともに金融庁から行政処分を受けたことなどから、再生に向けて体制を刷新するとみられる。