自動運転バスとクラウドシステムの連携で消毒液の自動散布も可能にする

 ZMP(谷口恒社長、東京都文京区)は、自動運転バスの車内に消毒液を散布できる機能を開発し、オプションに追加したと発表した。手すりや座席、床、壁面に消毒液を噴霧する。バスはクラウドサービスと連携し、遠隔で走行のスケジューリングや車両の監視、ドアの開閉などが可能。消毒液の散布もクラウドサービスを通じて指示や自動散布のスケジューリングができる。空港や工場、リゾートなどの私有地で利用する事業者への販売を目指す。

 新型コロナウイルスの感染拡大などの国内情勢を受けて、空港や商業施設などで、人を介在しない輸送サービスの提供や、使用するごとに消毒を行うことが求められている。そうした状況に対応するほか、消毒作業に関わる人員不足の問題を解消し、作業者による二次感染を防止する。

 同社の自動運転バスは中国メーカー製の小型電気バスをベースに採用する。ユーザーがパソコンなどの外部装置から制御信号を入れることで制御ができるように、ZMPが制御装置に組み込んでいる。また、ZMPが開発した自動運転コンピューターを搭載し、人員輸送や荷物輸送の無人化に向けたサービスの構築に活用できる。