日野自動車と、睡眠改善プログラムなどを手がけるITベンチャーのニューロスペース(小林孝徳社長、東京都墨田区)は、ドライバーの睡眠を改善するスマートフォン(スマホ)用アプリを共同開発すると発表した。日野の子会社のネクスト・ロジスティクス・ジャパン(NLJ)とNLJのパートナー企業である物流事業者が実証実験を実施し、2021年度をめどに商用化する考え。

 腕時計型の睡眠計測デバイスで取得したデータをニューロスペースが睡眠改善ノウハウで分析し、ドライバー個々に最適な睡眠方法をスマホアプリ経由でアドバイスする。例えば、眠気の出やすい時間帯を通知し、仮眠などの行動を促したり、休日における最適な起床時間や昼寝を避けた方が良いタイミングなどを伝えるなどする。まず5月11日から約3カ月の間、実証実験を実施し、商用化に向けた改善を進める昼夜勤務のシフト制で働くこともあるトラックドライバーは睡眠不足に悩まされているケースが多い。アプリ開発により、物流事業者の交通事故低減につなげる。