開発した3D-LiDARセンサー

パイオニアは、子会社のパイオニアスマートセンシングイノベーションズが、サイズを小型化しながら計測可能距離を伸ばした「3D-LiDARセンサー」の量産モデルを開発したと発表した。3D-LiDAR(レーザースキャナー)は自動運転レベル3(システムの要請に応じて手動運転)に必要不可欠のセンサー。同社では開発品を、2020年度上期から販売を開始し、今秋に本格量産する。

今回開発した3D-LiDARセンサーは、従来品と同様、MEMSミラーによるラスタースキャン方式で、高解像度の検知が可能。サイズは800ccクラスと、4000cc以上の従来品の5分の1以下に小型化、性能面では計測可能距離を1.5~2倍に伸ばした。

「ショート・レンジ」「ミディアム・レンジ」「テレスコピック」という画角と計測可能距離が異なる3種類のセンサーを開発した。3D-LiDARを2台組み合わせて計測幅を拡大できる広角タイプも用意する。自動運転車に装着するセンサーの用途に応じて、それぞれを組み合わせてニーズに対応できるとしている。また、物体の検知や自車位置推定などを高精度に行えるソフトウェアも開発した。

3D-LiDARセンサーは1月7日に米国で開催される「CES2020」に出展する予定。