自動車販売や板金塗装を手がける高山自動車(高山英一社長、東京都狛江市)は、第46回東京モーターショー2019で炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を採用した二人乗りスポーツカー「301S」=写真=を発表、受注を開始した。販売ターゲットは自動車の運転を趣味とする個人客など。2020年内に99台を販売する目標だ。
301Sの顧客層として想定するのは、自動車に嗜好性を見出す個人や企業、自治体など。現在の日本では大量生産が主流となっているため、自動車愛好家のための車両が少ないことに同社は目をつけた。高山社長は「もう少し趣味性の高い、遊び心ある車両があってもよいのではないか」と考え、開発・生産に踏み切った。価格は598万円(消費税別)を予定する。
CFRPを使って車体強度を上げたことが同モデルの特徴だ。今後は生産本格化に向けて、真空圧を利用して素材を成形するインフュージョン成形法を取り入れた工程見直し、ライン構築を図っていく。