ダイハツ工業が8月29日発表した7月のグローバル生産台数は、前年同月比6.2%増の15万6298台となり、7月として過去最高を更新した。

国内の生産台数が同18.7%増の8万6012台と過去最高となった。7月に全面改良した「タント」や、トヨタ自動車にOEM(相手先ブランドによる生産)供給している「タンク」「ルーミー」の生産が増加したため。

海外生産は同5.9%減の7万286台で、3カ月連続マイナスだった。インドネシアが同9.3%減の4万6911台、マレーシアが同1.7%増の2万3375台だった。

グローバル販売台数は同6.5%減の8万8125台とマイナスだった。国内販売は前年を上回ったものの、海外販売が同18.1%減の3万2848台だった。

インドネシアの7月の販売台数は同21.0%減の1万2805台で6カ月連続のマイナスだった。インドネシアは4月に大統領選があり、その後に打ち出される経済政策などへの期待感からの買い控えから新車市場が落ち込んだが、選挙後も市場は低調なままで、7月の総需要は9%減だった。

マレーシアも2018年6~8月にタックスホリデー(免税措置期間)による特需が発生した反動で、同16.2%減の2万0040台と落ち込んだ。