マツダが8月29日発表した7月のグローバル生産台数は、前年同月比20.2%増の12万6302台と、9カ月ぶりに前年を上回った。海外生産は低調だったものの、前年に広島県で発生した豪雨の影響で生産を停止した反動で国内生産が大幅に増えた。

国内生産は同53.0%増の8万8989台と2カ月ぶりに前年を上回った。国内販売が同9.8%増、輸出が同45.5%増とともに伸びた。

海外生産はメキシコが北米向け新型「マツダ3」のハッチバックモデルの生産を日本からの輸出に切り替えた影響で同45.3%減の8031台とほぼ半減した。販売が低迷している中国生産も同13.4%減の1万7380台と落ち込んだ。タイも同1.1%減の1万1902台と微減だった。海外生産全体では同20.5%減の3万7313台だった。

グローバル販売は同3.2%減の12万2959台と11カ月連続でマイナスとなった。米国はマツダ3をフルモデルチェンジしたものの、セダン市場の不振や、値引き販売を抑制する販売手法を導入していることもあって同3.5%減の2万3292台と、13カ月連続前年割れ。中国も新型車を投入していないことや、販売競争が激化する中でも値引き販売を抑制していることから同17.2%減の1万7051台と落ち込んだ。欧州はCX-3や、CX-5の販売が順調で同3.1%増の2万0894台と前年を上回った。