アウディジャパンは、フラッグシップスポーツモデル「アウディR8」を市販モデルとして最高となる最高出力620psを発揮するなど、一部改良して8月24日から予約受付を開始したと発表した。12月以降、全国33カ所のアウディスポーツ店で納車する。

今回の改良では自然吸気V型10気筒5.2リットルエンジンと7速Sトロニックトランスミッションを組み合わせ最高出力620psを生み出す。電子制御油圧多板クラッチ式クワトロフルタイム4輪駆動システムは、駆動トルクを自動分配し前輪・後輪のどちらかにトルクを100%トルク伝達することも可能。低負荷時にはエンジンの片バンクを休止するシリンダーオンデマンドを採用、燃費改善に貢献する。

ASF(アウディスペースフレーム)は、アルミニウムとCFRP(炭素繊維強化プラスチック複合材)を組み合わせ、さらなる軽量化と高剛性化を達成した。ダブルウィッシュボーンサスペンションのアーム類などもすべてアルミ化することで、前42:後58の前後重量配分を実現した。新デザインの20インチホイールを標準装備する。

外観は、前後にLEDライトを標準装備する。にLEDハイビームの約2倍の照射距離のあるレーザーハイビームや、ダイナミックターンインディケーターを採用した。フロントのシングルフレームグリルはロー&ワイドにし、リアはボディ幅いっぱいにエアアウトレットを広げた。リヤディフューザーには、楕円形の大型エキゾーストパイプをインストールしている。クーペは、サイドウインドウ部とボディサイドにサイドブレードを2分割。スパイダーもエアインテーク部にサイドブレードを装着する。

インテリアはフォーミュラカーのようなモノポストデザインを採用した。ステアリングホイールには、エンジンスタート/ストップボタンやアウディドライブセレクトのボタンを集約、ステアリングから手を離すことなく主要な操作を行える。メーターパネル内には12.3インチのTFTディスプレイを配置し、ドライバーインフォメーションシステム、地図表示などの機能を統合したアウディバーチャルコックピットを標準装備する。

価格はクーペが3001万円、スパイダーが3146万円。