トーカドエナジー製バッテリーパックとエンビジョンAESC製バッテリーモジュール
ヤマハモータープロダクツ製 ゴルフカーG30Es-Li V

エンビジョンAESCジャパン(松本昌一社長、神奈川県座間市)は8月22日、同社製のリチウムイオンバッテリーモジュールが、ヤマハモータープロダクツの電動ゴルフカーに採用されたと発表した。供給するリチウムイオン電池モジュールは日産自動車の電気自動車(EV)「リーフ」用と同じもの。車載用では日産向け以外でいすゞ自動車が試験的に運行している小型トラックに搭載されたものに続くもので、エンビジョンAESCは販路の拡大を図っている。

エンビジョンAESCは、日産自動車とNECのリチウムイオン電池合弁会社を、中国の再生エネルギー会社のエンビジョングループが買収した。リチウムイオン電池の供給先の拡大を図っており、今回、ゴルフカーに採用された。エンビジョンAESCが製造するバッテリーモジュールを、トーカドエナジー(藤川毅社長、東京都大田区)が製造するバッテリーパックに採用し、ヤマハの電動ゴルフカーに搭載された。

バッテリーパックは8.2kWhと従来の5kWhからパワーアップしながらサイズは小型化した。充放電を制御するバッテリーマネジメントシステム(BMS)を内蔵する。セルはラミネートタイプで、容積効率と放熱性が高い。このバッテリーパックを搭載したゴルフカーは8月から販売している。バッテリーパックの生産計画は年間2000台。

バッテリーパックはリーフに搭載されているものと同じもので、これまで47万台以上のEVに搭載され、発火などの重大な不具合は起こっていないことなどが評価された。