JXTGエネルギーは7月24日、中国石油国際事業(ペトロチャイナグループ)の日本法人との合弁会社が運営する大阪製油所(大阪府高石市)で、石油精製を停止すると発表した。低燃費車の普及などもあって国内の石油需要が低迷しているのに加え、海外での競争が激化しているため、原油処理能力を削減する。
大阪製油所は、ペトロチャイナとの合弁会社の中国石油国際事業日本が運営している。日量11万5000バレルの原油処理能力を持つが、2020年10月を目途に石油精製機能を停止する。JXTGエネルギーはペトロチャイナから合弁会社が運営する製油所を大阪製油所から千葉製油所(千葉県市原市)に変更して協業を継続することで合意した。大阪製油所は精製停止後、アスファルト発電設備を運営する事業所として再構築する。
JXTGエネルギーでは、経営効率化を図るため、2019年4月に室蘭製造所の事業所化、川崎製油所と川崎製造所の組織の一体化など、製油所・製造所の生産・供給体制の最適化を図ってきた。国内石油需要の成長が見込めない中で、大阪製油所の精製機能を停止する必要があると判断した。