MaaS向け車載器
サーバ構成図

車載アンテナメーカーのヨコオは7月24日、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)事業に参入すると発表した。クラウドから安全に車の鍵の開閉を制御できるシステムを開発し、7月からサービスを開始する。

鍵の遠隔開閉制御は、制御サーバーから車載器にアクセスして実行する。制御サーバーと車載器が相互認証することで安全性を確保する。同社の車載アンテナ技術を活用することで、電波の届きにくい弱電界地区でも確実に通信できるとしている。

従来の鍵開閉システムと異なり、CANにアクセスすることなく鍵の開閉を制御するため、CANの仕様が変更されても新しい車種に展開できる。また、CANへのアクセスが不要なため、車両への施工作業も容易。

システムはニッポンレンタカーサービスと連携して開発してきた。ニッポンレンタカーが7月17日からトライアル運用している「セルフレンタカー」に搭載されている。

市場拡大が見込まれるMaaSでの交通機関の一つであるシェアカーサービスでは、利用者に簡単、安全・確実に車の鍵を受け渡すかが課題となる。ヨコオが開発したサービスを利用することで、遠隔から安全・確実に車の鍵を開閉できるようになる。