古河電気工業とゼンリンデータコムは、道路標識、照明などの小規模道路附属物を簡単に点検・維持管理できるシステムを、栃木県日光市で実証試験を実施した結果、大幅に省人化・低コスト化できる効果を確認したと発表した。
道路附属物維持管理システムは、ゼンリンデータコムの「ドライブレコーダー映像からのAI（人工知能）による道路附属物画像認識技術」と古河電工の「AR（拡張現実）による道路附属物点検支援システム」を融合し、簡単に道路附属物の施設台帳を作成して維持管理できる。日光市の協力を得て実証試験を行った結果、効果が大きく、手作業による点検と比べて、作業時間を約10分の1以下に短縮できることを確認した。
自治体が管理する道路標識や照明施設などの小規模道路附属物は数が膨大で、自治体の人手不足、資金不足もあって先送りしているケースが多く、施設台帳や点検調書も不十分な状況となっている。
今回開発したシステムで、従来方法では人手不足、資金不足のため、実施困難だった道路附属物の点検・維持管理を、大幅に省人化・低コスト化できる効果を確認した。
