開発現場では買い物用カートやマイバスケットで使い勝手を確認した

運転のしやすさにもこだわった。運転席のペダルを「奥に踏み込む」位置に配置した。運転席ハイトアジャスターの上下にできる幅を50mmに拡大、大柄の人も小柄の人も「ちょうどいい姿勢」をとれるようにした。前後に30mmステアリングを動かせるテレスコピック機構を、ホンダの軽自動車のステアリングで初めて採用した。アクセルペダルとブレーキペダルの位置を先代と比べて右側にオフセットすることで、自然な姿勢で操作できるようにした。

外観は丸目のLEDヘッドライトを採用することで、幅広さや親しみやすさと、先進性を演出。フロントグリルはセンサーが前方の歩行者やクルマを検知するのに必要な大きさの「口」を開けるものとし、機能性を重視した。

安全性能では、運転支援システム「ホンダ・センシング」を全タイプに標準装備する。歩行者事故低減ステアリングなどの8つの機能に加え、後方誤発進抑制機能、オートハイビームを装備。衝突被害軽減ブレーキは、軽自動車で初めて横断自転車や街灯のない夜間の歩行者を検知するなど、高精度化した。

リアバンパーに搭載した4つの超音波センサーが車両後方の障害物の接近を検知し、音とメーターディスプレイで警告するパーキングセンサーシステムを、軽自動車に初めて設定する。

下り坂などで、通常のブレーキ操作だけでエンジンブレーキを併用したスムーズな減速が行えるブレーキ操作ステップダウンシフト制御や、坂道で停止した際、ブレーキペダルから足を離しても自動的に停車状態を保持し、アクセルオンでブレーキを解除するオートブレーキホールド機能など、便利な機能を採用した。

価格はN-WGNのLホンダ・センシング、FFが133万9200円、N-WGNカスタムのGホンダセンシングのFFが151万2000円。