タクシー乗務員向けアプリの音声操作機能「ハンズフリー」のイメージ

ソフトバンクと中国の滴滴出行のタクシー配車アプリの合弁会社のDiDiモビリティジャパンは、AI(人工知能)を活用してタクシー乗務員が声を発することでアプリを使ったタクシー予約の受付が可能になる機能を新たに搭載すると発表した。タクシー乗務員は「DiDi」アプリに配車依頼を受けた際、ハンズフリーで受注できる。音声を使って受注できる機能を搭載したのは「DiDi」が国内では初めて。

タクシー乗務員はこれまで、「DiDi」アプリで配車依頼を受ける際、一度停車して、車内に設置された端末を手動で操作する必要があった。このため、「端末操作が間に合わず、配車依頼を取れなかった」などの不満の声があった。今回、「ハンズフリー」機能を搭載したことで、乗務員は「了解しました」など、音声で配車依頼を受けられる。

新しい機能は、AIを研究する「DiDi AI ラボ」と、日本のチームが開発し、日本とオーストラリアで実証実験が実施した。この機能にはAIが搭載されており、タクシー乗務員が配車依頼を受け付ける際、95%以上の精度で、乗務員の声と周囲の雑音を識別することができるとしている。