自動運転プラットフォームの開発を手がけるティアフォーは7月4日、損害保険ジャパン日本興亜、ヤマハ発動機、KDDI、ジャフコの投資事業有限責任組合、アイサンテクノロジーを引受先として第三者割当によって資金を調達したと発表した。

これでティアフォーのシリーズAラウンドの累計資金調達額は113億円となった。ティアフォーは今回の資金調達で、優秀な人材獲得と財務基盤の強化を進め、自動運転システムの本格的な商用化を目指す。

資本提携する損保ジャパン日本興亜は昨年9月、ティアフォーの協力を得て自動運転車の事故トラブル対応サービス研究拠点「コネクテッドサポートセンター」を開設したほか、2019年2月には自動運転サービス実証を支えるインシュアテックソリューション「レベル4ディスカバリー」の共同開発している。今回、資本提携することで、研究を加速させるとともに、テクノロジーを駆使した新しい保険商品・サービスを開発する。

ヤマハ発動機はティアフォーに追加出資することで、自動運転のOS「Autoware」の品質や機能安全の向上、製品の量産に必要な知見の共有、販売・サービスでの相互連携を強化し、自動運転関連事業の早期の事業化を目指す。ヤマハ発動機は取締役、技術者も派遣する予定。