ビー・エム・ダブリュー(BMWジャパン、ペーター・クロンシュナーブル社長)は6月24日、BMW車で最大のサイズとなる上級SUV「X7」を同日から販売開始すると発表した。3列シートで最大7人が乗車可能なSUVで、「ラグジュアリーSUVを再定義する」(クロンシュナーブル社長)モデルとして拡販を目指す。

新型車は全長5165mm、全幅2000mm、全高1835mmのフルサイズSUV。BMWの象徴であるフロントのキドニーグリルは縦型に近い形状で、サイズも拡大した。ホイールベースは3105mmで、2列目、3列目の乗員が長時間ゆったりと過ごせる空間を確保したとしている。6人乗りモデルは2列目が独立したコンフォートシートとなる。シートは素材にこだわり、厳選した牛革を使用した「メリノレザー」を標準装備する。セレクトレバーやスタート/ストップボタンなどは透明度の高いクリスタルを採用した。

エンジンは6気筒ディーゼルとV8ガソリンの2種類を設定する。ディーゼルは最大トルク620Nmを発揮する。ガソリンの最高出力530psで、0-100km/h加速が4.7秒。Mスポーツエキゾーストシステムを搭載し、スポーツ走行性能の向上を図った。

新型車は路面状況をホイールに取り付けたセンサーが感知し、最適になるように上下40mmの間で車高を自動調整する4輪アダプティブエアサスペンションや、カメラで進行方向の路面状況を確認してサスペンション、ダンパーを自動で調整する機能も備えた。

また、新型車には、高速道路で渋滞時、ハンドルから手を離した状態で自動走行する「ハンズ・オフ機能付渋滞運転支援システム」を装備するほか、BMW車として初めて、ドライバーに制限速度を通知するトラフィックアシスト(速度制限認識)機能を搭載する。

価格は1079万~1566万円(消費税8%込み)。