長い間、本紙の「論」「轍」の執筆をお願いしていたジャーナリストの金子昭三さんが筆を擱かれた。最後となった「轍」では日本自動車産業の行く末を心配し、国内市場の衰退が自動車産業にとっていかに重大か、と警鐘を鳴らした。エコカー減税、購入助成といった政府の措置に需要回復への期待を込めるとともに、自動車を保有する魅力を減じている諸制度の問題とともに、不振の…