私の手もとに、世界の自動車産業の変転を記した3冊の本がある。20年ほど前の「世界自動車産業の興亡」(下川浩一 講談社)、10年前の「自動車 合従連衡の世界」(佐藤正明 文春新書)、もうひとつ昨年出版された「自動車産業の終焉(しゅうえん)」(イアン・カーソン他 二見書房)。あらためて再読すると、“自動車を制する者が世界を制する”“20世紀を最も変え…