いまや日本の自動車市場の半分近くを占めるまでになった軽自動車。その源流ともいえるのがスバル360だ。本書は家族4人が乗れるクルマを作ろう、という命題のもと試行錯誤しながら不屈の努力で実現した技術者に徹底取材し、誕生までをまとめたノンフィクションだ。開発物語は昭和26年から始まる。百瀬晋六らは中島飛行機の流れを受け継ぎモノコックボディーでバスを製作…